一軒家・一戸建てでネズミが出てしまったとき、まず気になるのが「駆除にいくらかかるの？」という費用のこと。
できれば安く済ませたいところですが、ネズミ駆除の相場は状況によって大きく変わります。
軽度なら数万円、広範囲の被害や再発防止までを含めると十数万円になることも。
この記事では、平均費用の目安や料金が高くなる理由、自力駆除との違い、地域差、悪徳業者を避けるポイントまでまとめて解説します。
費用を把握しておくことで、焦らず冷静に対処できるはず。まずは相場の全体像から見ていきましょう。
ネズミ駆除にかかる一軒家の平均費用はいくら？
ネズミ駆除の費用は被害の規模により変動しますが、一軒家では一般的に3万円〜15万円ほどが相場です。
初期の段階であれば数万円で済むケースも多く、巣が複数あったり天井裏まで侵入が広がると費用は高くなります。
また、再発防止の穴埋め作業や複数回の訪問が必要な場合は追加費用が発生することもあります。
依頼前に見積もりを取り、作業内容を確認することが大切です。
ネズミ駆除の料金は何で決まる？費用に影響する5つの要因
ネズミ駆除の料金は一律ではなく、状況によって左右されます。
ここでは代表的な5つの要因を解説します。
要因①：ネズミの発生数や被害の範囲が広いと高くなる
ネズミの数が多いほど捕獲作業や侵入口の封鎖箇所も増え、費用は上昇します。
巣が複数ある場合や壁・天井裏まで被害が進んでいると、調査と対処に時間がかかるため高額になる傾向があります。
また、糞尿の清掃や断熱材の交換などが必要になる場合もあり、状況によっては作業工程が増えることでさらに見積もりが上がることもあります。
初期段階の発見・対処が費用を抑える大きなポイントです。
要因②：建物の構造や築年数によって作業の難易度が変わる
築年数の古い家は侵入口が多かったり天井裏が狭い場合があり、作業が複雑になります。
結果として点検範囲が広くなり、施工も手間が増えることで費用が高くなりがちです。
壁内部や床下にも入り込むケースでは特殊な作業が必要になることもあり、職人の人数を増やしたり特別な器具を用いるため追加費用が加算されることがあります。
新築でも配線スペースが広いなど条件によっては注意が必要です。
要因③：駆除方法（捕獲・毒エサ・封鎖など）によって費用が異なる
捕獲器の設置や毒餌の使用、侵入経路の封鎖など、採用する駆除方法により価格が変動します。
再発防止まで行うとその分の作業費が追加されることが多いです。
とくに封鎖作業は一箇所では済まず、家の構造に合わせて細かくチェックする必要があり、丁寧に行うほど費用は高くなります。
対策メニューがセット化されたプランならコスパが良い場合もあるため比較が重要です。
要因④：作業回数やアフターサービスの有無で費用が上下する
1回の駆除で終わらず、数回訪問が必要な場合は費用が増える可能性があります。
また、一定期間の保証や点検サービスが付く業者は価格がやや高めに設定されていることがあります。とはいえ、保証が付いていれば再発時に追加費用がかからないことも多く、長期的に見ると安心感のある選択です。
見積もりの際には作業回数と保証範囲をしっかり確認するのがベストです。
要因⑤：緊急対応や深夜作業などで追加料金が発生することがある
「夜中にネズミが暴れて眠れない」「すぐに来てほしい」と緊急対応を依頼すると追加料金がかかる場合があります。
予約ができるなら通常料金の時間帯で相談する方が節約になります。
また、繁忙期は予約が取りにくくなり駆除費用が変動することもあるため、早めの相談が結果的にコストを抑えるポイントです。
相見積もりを取って比較すると安心です。
ネズミ駆除の繁忙期はいつ？
| 時期 | 混雑度 | 理由 |
|---|---|---|
| 11月〜2月（繁忙期） | 依頼が急増 | 寒くなると暖かい室内に侵入しやすくなるため。繁殖周期の関係で個体数も増えやすい |
| 3月〜5月（やや多い） | 中程度 | 冬から住みついたネズミに気づく家庭が増える |
| 6月〜9月（比較的落ち着く） | 低め | 気温が高く外で活動しやすく室内侵入がやや減る |
なぜ冬に駆除依頼が増えるの？
- 寒さを避けて屋内へ侵入しやすいため
- 繁殖に伴い個体数が増える時期と重なる
- 動きが活発で「天井の音」などの被害に気づきやすい
その結果、 予約が埋まりやすい → 費用が上がることも あります。
繁忙期前の秋（9〜10月頃）に対策するのがコスパ良しです。
自力駆除と業者依頼、費用と効果の違いとは？
ネズミ駆除にはホームセンターのグッズを使う方法と、業者に依頼する方法があります。費用面や効果の持続性に違いがあるので、状況に応じて選びましょう。
市販グッズを使った自力駆除は安いが再発リスクが高い
粘着シートや撃退スプレーなどは1,000円前後で購入でき、まず試すには手軽です。
ただし侵入口を塞がないままでは再び侵入される可能性があり、何度も買い足すうちに費用がかさむこともあります。
さらにネズミは警戒心が強く、一度罠にかかると学習して避けることもあり、継続的な対策が必要になることも多いです。
駆除道具の設置場所を誤ると逆に部屋中を走り回る原因になることもあるため、知識や根気が求められます。
におい対策や清掃もセルフで行う必要があるため、時間と労力がかかる点も考慮しておきたいところです。
プロの業者は再発防止まで対応するから安心感がある
業者は現地調査を行い侵入口を特定し、駆除と封鎖をセットで対応します。
そのため長期的に見て再侵入のリスクが低く、早期解決が期待できます。
専門知識を持つスタッフが家全体を点検し、再発しやすいポイントを把握した上で施工するため、素人判断では気づきにくい部分まで対策できるのも強みです。
さらに保証付きのプランであれば一定期間は無料で再対応してもらえる場合もあり、安心して任せやすいと言えます。
費用対効果で考えると業者依頼が結果的に安上がりになることも
初期費用は自力より高いですが、再発の心配が少ないためトータルコストでは安く済むケースがあります。
特に家に小さな子供やペットがいる場合、安全面でも業者が安心です。
毒餌や強い薬剤を使わずに駆除を行うプランもあり、健康面を考える家庭から選ばれることも多く、精神的なストレスが軽減される点もメリットです。
数年単位で見れば一度しっかり対策する方が結果的に費用と手間を抑えられることがあります。
自力駆除と業者依頼、それぞれのメリット・デメリット比較
| 項目 | 自力駆除 | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 費用 | 数千円〜と安価に始められる | 3万〜15万円ほどの費用が必要 |
| 効果の持続 | 一時的になりやすく再発リスクが高い | 侵入口封鎖など根本対策で長期的に安心 |
| 手間・労力 | 設置・清掃・再設置など手間が多い | 施工・点検・保証まで任せられる |
| 安全性 | 毒餌使用時は子供・ペットに注意が必要 | 薬剤の管理や安全面に配慮された施工 |
| 向いている人 | まずは低コストで試したい人 | 早く確実に解決したい人・再発防止重視 |
自力駆除は費用が抑えられる反面、知識や根気が必要で再発リスクが残ります。
業者依頼は費用がかかりますが根本対策ができる点がメリットです。
被害の深刻さと予算に合わせて判断しましょう。
また、夜中の騒音に困ってすぐ解決したい場合は業者のほうが対応が早く、自力駆除は時間をかけて様子を見たい人向けとも言えます。
短期的な出費重視か、長期的な安心重視かで選び方が変わるでしょう。
地域や業者によって相場はどう違う？都道府県別の価格傾向
都市部では人件費や運営コストが高いため、地方より相場が高めの傾向があります。また、競合が多い地域では価格差が出やすく、サービス内容も幅広いです。
見積もりは複数業者から取り比較すると良いです。さらに、雪国など寒冷地では冬場の駆除依頼が集中しやすく、繁忙期は料金が上がることもあります。
地方では交通費が別途発生するケースもあるため、出張費込みのプランか事前に確認しておくと安心です。地域密着型の業者は比較的リーズナブルで丁寧な対応が期待できることもあり、大手業者と比較して検討するとより納得のいく選択ができます。
悪徳業者に注意！適正価格を見極めるチェックポイント
極端に安い見積もりや契約を急がせる業者は注意が必要です。
作業内容が曖昧だったり、追加費用が後から発生するケースもあります。
事前に料金体系や保証の有無を確認し、口コミや実績も参考にしましょう。
さらに、見積書に「◯◯一式」としか書かれていない場合は要警戒で、具体的な作業内容や封鎖箇所、使用する道具の種類などを細かく確認することが大切です。
また、相談時の対応が雑だったり質問にしっかり答えてくれない場合、アフターサポートへの不安も残ります。
複数の業者を比較し、説明が丁寧で費用の根拠を明確に示してくれるところを選ぶと失敗を防ぎやすくなります。
ネズミ駆除 相場 一軒家についてまとめ
一軒家でのネズミ駆除は3万〜15万円が一般的な相場で、被害状況や建物環境によって費用が変動します。
自力駆除は安く始められますが再発リスクがあるため、根本対策を求めるなら業者依頼が安心です。
価格は地域やサービス内容にも影響されるので、複数社から見積もりを取り比較することが大切です。
信頼できる業者を見極めて、早期にネズミ問題を解決しましょう。
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