夜のカサカサ音の正体は、屋根裏や壁の中に入り込んだ害獣である可能性が高いです。
夜になると天井や壁の奥から「カサカサ」「ゴソゴソ」と音がして、気になって眠れない…そんな経験はありませんか。
特にネズミやハクビシンなどの夜行性動物は、人が静かになる時間帯に活発に動き回るため、音が目立ちやすくなります。
本記事では、夜にカサカサ音がする原因となりやすい害獣の種類や音の特徴、害獣かどうかを見分けるポイント、自分でできる初期対策、放置するリスクまでを順番に解説します。
原因を知り、正しく判断できれば、無駄に不安を抱えずに済みますし、早めの対処にもつながります。
夜にカサカサ音がする原因として多い害獣とは
夜のカサカサ音の多くは、建物内に侵入した害獣の活動音です。
害獣は夜行性のものが多く、人が寝静まった時間帯に屋根裏や壁の中を移動します。
種類によって音の大きさや動き方が異なるため、特徴を知っておくことが原因特定の近道になります。
ネズミは夜行性で屋根裏を走り回る

ネズミは非常に警戒心が強く、主に夜に活動します。人の気配が少なくなると行動範囲が広がり、屋根裏では梁や断熱材の上を素早く走り回るようになります。
そのため、静かな夜ほどカサカサ音がはっきり聞こえやすくなります。
さらに、走るスピードが速いため、カサカサ音に加えてパタパタとした足音が連続して聞こえることもあります。
体は小さいものの繁殖力が高く、数が増えやすい点も特徴です。
複数匹が同時に動くと音の頻度が一気に増え、「ずっと音が止まらない」と感じる原因になります。
ハクビシンは壁や天井裏を移動する音が大きい

ハクビシンは中型サイズの動物で、体重もあるため移動音が比較的大きくなります。
壁の中や天井裏を歩くと、ドスンとした重めの音が出やすく、軽いカサカサ音とは明らかに違う印象を受けることがあります。
また、移動中に配線や断熱材に触れることで、何かを引きずるような音が混ざるのも特徴です。
足音一つひとつに重さがあるため、夜中に突然大きな音がして驚くケースも少なくありません。
アライグマは体重があり物音が目立ちやすい

アライグマは体が大きく体重もあるため、屋根裏に侵入すると音が非常に目立ちます。
動きも大胆で、静かに移動することが少なく、ゴトゴト、バタバタとした騒がしい音が続く傾向があります。
カサカサ音というよりも、物を踏みつけたり倒したりするような音に近く、明らかに「何か大きなものが動いている」と感じやすいのが特徴です。
そのため、夜中に目が覚めるほどの音量になることもあります。
イタチやテンは細い隙間から侵入しやすい

イタチやテンは細長い体をしており、わずかな隙間からでも屋根裏や壁の中に入り込めます。
そのため、侵入口が小さくても侵入されてしまうことがあります。
音は比較的軽く、カサカサ、サササと素早く移動するような音が続くのが特徴です。
移動スピードが速く行動範囲も広いため、短時間のうちに音の場所が変わり、「あちこちで音がする」と感じやすい点も見分けるヒントになります。
屋根裏や壁から夜にカサカサ音がする場合の特徴
害獣が原因の場合、音の出方にはある程度共通した特徴があります。生活音や建物のきしみ音と区別するためにも、どのような傾向があるのかを知っておくことが大切です。
深夜から明け方にかけて音が頻繁にすること
害獣は夜行性のため、人が寝静まる深夜から明け方にかけて活動が活発になります。
昼間はほとんど音がしないのに、夜になると急にカサカサ音が聞こえ始める場合は、害獣の可能性が高いと考えられます。
特に午前0時前後から明け方にかけて音が集中する場合は、人の生活音が減ることで害獣の動きが目立っている状態といえるでしょう。
走るような音や引っかく音が混ざること
カサカサ音に加えて、走るような足音や壁・天井を引っかくような音が聞こえるのも大きな特徴です。
害獣は餌を探したり、巣を作るために断熱材や木材に触れることが多く、その際に複数の種類の音が混ざります。
一定のリズムではなく、不規則に音が続く場合は生き物が動いている可能性を考えやすくなります。
音が日によって場所を変えて聞こえること
昨日は天井付近、今日は壁の奥というように、音の発生場所が日によって変わる場合も害獣特有の特徴です。
害獣は屋根裏や壁の中を移動しながら行動するため、音が一定の場所に固定されません。
部屋を移動すると音の聞こえ方が変わる場合も、見分ける際のヒントになります。
エアコン停止中でも音が発生すること
機械音や配管音は、エアコンや暖房を停止すると聞こえなくなることがほとんどです。
一方で害獣の音は、電化製品の稼働状況に関係なく発生します。すべての家電を止めてもカサカサ音が続く場合は、設備ではなく別の原因を疑う目安になります。
夜のカサカサ音が害獣かどうかを見分けるポイント
害獣かどうかを見分けるには、音の時間帯、音の種類、発生場所の変化を総合的に確認することが重要です。
毎晩ほぼ同じ時間帯に音がし、走るような動きが感じられ、なおかつ音の場所が移動する場合は、害獣が屋根裏や壁の中を動き回っている可能性が高まります。
また、音が短時間で止まらず、一定時間続く場合も、生き物が活動しているサインと考えやすくなります。
逆に、気温差で起こる建物のきしみ音は、鳴る時間が日によってバラバラで、同じ場所から単発的に聞こえることが多いです。
こうした違いを意識して観察することで、原因の切り分けがしやすくなります。
夜にカサカサ音がする場合に自分でできる対策方法
すぐにできる対策としては、侵入経路になりやすい隙間を目視で確認し、簡易的に塞ぐことが挙げられます。
また、屋根裏や壁付近に物を置かず、外回りを整理することで害獣が近づきにくくなります。
ただし、無理に追い出そうとすると逆に暴れることもあるため、様子見と安全確保を優先しましょう。
夜のカサカサ音で注意したい放置するリスク
害獣の侵入を放置すると、夜間の騒音によるストレスだけでなく、建物自体へのダメージが徐々に広がる可能性があります。
屋根裏の断熱材が荒らされたり、配線がかじられたりすると、住環境の快適さが損なわれやすくなります。
さらに、害獣は同じ場所に住み着くと繁殖しやすく、数が増えることで被害範囲も音の大きさも拡大しがちです。
最初は小さなカサカサ音でも、気づかないうちに状況が悪化するケースもあります。
早い段階で原因を見極め、無理のない方法で対処することが、被害を最小限に抑えるための大切なポイントです。
夜 カサカサ 音 が するについてまとめ
夜にカサカサ音がする場合、その多くは屋根裏や壁に侵入した害獣が原因です。
音がする時間帯や種類、場所の変化を観察することで、害獣かどうかの判断材料になります。
原因を知っておけば、必要以上に不安になることもなく、冷静に対処できます。
放置せず、早めに気づくことが騒音や建物被害を防ぐ近道です。
本記事を参考に、自宅の状況を見直し、安心して過ごせる環境づくりに役立ててください。

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