この記事は、ひな祭りがなぜ祝日じゃないのか、その理由について解説しています。
3月3日のひな祭り、女の子がいる家庭では特別な日です。でも「あれ、なんで学校も会社も休みじゃないんだろう?」って思ったことありませんか?こどもの日は祝日なのに、女の子の節句であるひな祭りは平日のまま。
実は、ひな祭りが祝日じゃないのには、歴史的な背景や制度上のちゃんとした理由があるんです。
この記事では、ひな祭りと祝日の関係について、歴史から制度について解説していきます。読み終わる頃には、「なるほど、そういうことか!」とスッキリ納得できるはずです。
ひな祭りは祝日じゃない?まずは基本を確認
改めて確認しておくと、3月3日のひな祭りは祝日ではありません。カレンダーを見ても普通の平日として扱われていますし、学校も会社も通常通り営業しています。
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長を願う伝統的な行事です。雛人形を飾って、ちらし寿司やひなあられを食べて、家族でお祝いするのが一般的ですよね。でも、あくまで「年中行事」であって「国民の祝日」ではないんです。
一方で、同じように子どもの成長を祝う5月5日の「こどもの日」は国民の祝日に指定されています。この違いが、多くの人が「なんでひな祭りは祝日じゃないの?」と疑問に思う理由なんですね。
ひな祭りが祝日じゃない理由は歴史的な背景にある
ひな祭りが祝日扱いではないのには理由がありました。
ひな祭りのルーツと成り立ち
ひな祭りが祝日じゃない最大の理由は、その成り立ちと歴史にあります。
ひな祭りのルーツは平安時代までさかのぼります。もともとは中国から伝わった「上巳の節句」という行事で、3月の最初の巳の日に厄を払う風習でした。それが日本に入ってきて、貴族の女の子たちの人形遊び「ひいな遊び」と結びつき、江戸時代に庶民にも広まって今の形になったんですね。
つまり、ひな祭りは長い歴史の中で自然発生的に育ってきた民間行事なんです。国が制定したものではなく、人々の生活の中から生まれて受け継がれてきた文化というわけです。
戦後の祝日制度とひな祭り
一方、現在の祝日制度が作られたのは第二次世界大戦後の1948年。「国民の祝日に関する法律」が施行されたときに、どの日を祝日にするかが決められました。このとき、歴史的・文化的に重要な日や、国民全体で祝うべき日が選ばれたんですが、ひな祭りは「女の子のための行事」という性格が強かったため、国民全体の祝日としては採用されなかったんです。
戦前は「紀元節」や「天長節」など天皇に関する祝日が多かったんですが、戦後はそれらが廃止され、新しい価値観に基づいた祝日制度が作られました。その中で、こどもの日は「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかる」という趣旨で男女問わず全ての子どもを対象とした祝日として制定されたんですね。
祝日として制定されない制度上の理由とは
ひな祭りが祝日にならないのには制度上の理由があります。
祝日を作るために必要な法改正
現在の日本で新しく祝日を作るには、法律の改正が必要です。具体的には「国民の祝日に関する法律」を国会で改正しなければなりません。
この法律では、各祝日に意義や趣旨が定められています。たとえばこどもの日なら「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨が明記されているんです。新しく祝日を作るには、同じように国民全体に関わる明確な趣旨が必要になります。
ひな祭りを祝日にする際のハードル
ひな祭りを祝日にしようという動きが全くなかったわけではありません。でも、いくつかのハードルがあるんです。
まず、ひな祭りは伝統的に「女の子の節句」として位置づけられてきました。もちろん今では男の子も一緒にお祝いする家庭も増えていますが、制度として考えると「特定の性別のための祝日」を作ることは、男女平等の観点から難しい面があります。
また、日本にはすでに16日の国民の祝日があります。祝日が増えると経済活動への影響も大きいため、新しい祝日を作るには慎重な議論が必要なんです。単純に「休みが増えたら嬉しい」というだけでは、祝日として認められないんですね。
他の年中行事と祝日の違いについて
ひな祭りだけではなく祝日でもいいのにそうはならない行事はいくつかありますのでご紹介します。
祝日じゃない年中行事
日本には、ひな祭り以外にもたくさんの年中行事がありますよね。でも、そのほとんどは祝日じゃありません。この違いを理解すると、ひな祭りが祝日じゃない理由もより納得できます。
たとえば七夕(7月7日)、お月見(旧暦8月15日)、七五三(11月15日)なども、古くから親しまれている伝統行事ですが、いずれも祝日ではありません。
これらは地域や家庭で大切にされてきた文化的な行事であって、国が定めた公的な記念日ではないんです。
祝日に共通する特徴とは
一方、祝日になっている日を見てみると、成人の日、海の日、山の日、敬老の日、春分の日、秋分の日など、特定の個人や性別に限定されない、国民全体に関わるテーマを持っています。こどもの日も「こども」という広い対象を設定していて、男女の別なく全ての子どもが対象なんですね。
また、建国記念の日や憲法記念日のように、国の成り立ちや制度に関する重要な日も祝日になっています。つまり祝日というのは、「みんなで祝う意義がある」「国民共通の価値観を確認する」といった公的な性格が求められるわけです。
年中行事は文化として大切にすべきものですが、それと祝日制度は別の枠組みだということですね。どちらが優れているとか重要だとかいう話ではなく、役割が違うんです。
ひな祭りはなぜ祝日じゃないのかよくある疑問
ひな祭りが祝日じゃないのはなぜかについての疑問を解決しておきましょう。
こどもの日が祝日なのになぜ?
「こどもの日が祝日なら、ひな祭りも祝日にすればいいのでは?」という意見、本当によく聞きますよね。確かに一理あります。ただ、こどもの日が制定されたのは1948年で、当時と今では社会状況が違います。もし今ひな祭りを祝日にするなら、「女の子の日」ではなく「女性の日」とか「家族の日」みたいな、より広い意味合いが必要になるでしょう。
海外との比較はどうなの?
「海外では女性の日が祝日の国もあるのに」という声もあります。確かに国際女性デー(3月8日)を祝日にしている国もありますが、これは女性の権利や社会参加を祝う日として位置づけられています。ひな祭りの持つ伝統的な意味合いとは少し違うんですね。
地域によっては休みになるって本当?
「地域によっては学校が休みになるって聞いたけど?」というのは、一部事実です。実際、桃の節句の時期に春休みが重なる地域もありますし、学校によっては独自の判断で休日にすることもあります。でも、それは国民の祝日とは別の話なんです。
結局のところ、ひな祭りは祝日じゃないけれど、それで価値が下がるわけじゃありません。むしろ民間行事として自由に楽しめるからこそ、各家庭や地域の個性が出せるとも言えますよね。
ひな祭りが祝日じゃない理由についてまとめ
- ひな祭りは平安時代から続く民間行事として自然発生的に育った文化である
- 1948年の祝日制度制定時、「女の子のための行事」という性格から国民全体の祝日には採用されなかった
- 祝日として認められるには国民全体に関わる明確な趣旨と法改正が必要
- 特定の性別のための祝日を作ることは男女平等の観点から難しい
祝日ではないからといって、ひな祭りの価値が低いわけでは全くありません。むしろ法律で縛られない自由な行事だからこそ、各家庭で工夫を凝らしたお祝いができるんです。
この記事を読んで「なるほど、そういう理由があったのか」と納得していただけたら嬉しいです。これからも、大切な日本の伝統行事としてひな祭りを楽しんでいきましょう。


コメント