カメムシはあの小さな体から放たれる強烈な香りで、私たちをビックリさせる存在です。
気づけば目の前の壁や窓ガラスにペタッとくっついていたりします。
季節ごとに「あれ、また増えた?」と感じることも多いはず。
そんなカメムシにも「お休みシーズン」があります!
この記事では、カメムシたちが一体いついなくなるのか、どんな理由で姿を消すのか、そしてその時期を迎えるまでの活動についてわかりやすく解説していきます。
カメムシの活動サイクルとは?
カメムシの1年の行動パターンを知れば、「なんでこんな時期に増えるの!?」という謎もスッキリ解消できるはず。
カメムシたちは暖かくなる春に目覚めます。
冬眠から起きると「今年も頑張るぞ!」とばかりにエサを求めて活発に動き出します。
そこから夏にかけては、なんと子どもたちもどんどん増えていく繁忙期!
秋になると、越冬の準備でまたもや大忙し。
そんな忙しいカメムシたちも、冬になるとやっと静かに……と思いきや、家の中でぬくぬくしようと侵入してくることもあるんです。
このように、カメムシの活動は季節にしっかり連動しているんですね。
季節ごとのカメムシの活動状況
カメムシたちの1年を、季節ごとにちょっと詳しく覗いてみましょう。
彼らの動きには意外と規則性があるんです。
春(3月下旬~5月)
春の訪れとともに、冬眠から目覚めたカメムシたちが動き始めます。
まるで「春だ、目覚めのごはんタイムだ!」と言わんばかりに飛び回り、エサを探し、仲間を増やす準備を始めます。
この時期はまだ活動が本格化していないので、あまり気にすることはないかも。
夏(6月~8月)
カメムシたちの「仕事盛り」です。
この季節、幼虫たちがぐんぐん成長して大人に変身。
つまり、あっちにもカメムシ、こっちにもカメムシ。
成長期のため、庭や畑で彼らの活動が目立つ時期ですね。
外での活動が多いので、意外と家の周りや屋内では見かけません。
秋(9月~11月)
秋はカメムシが「越冬の準備」に入る時期で、活動のピークです。
特に10月頃は、寒さを避けて家に侵入する作戦を練る彼らの姿が目立ちます。
「あれ、最近家の中でカメムシを見ることが増えたな」と思ったら、まさにこれが原因!
冬(12月~2月)
寒い冬になると、カメムシたちはぐっとおとなしくなります。
押し入れや屋根裏などでひっそりと冬眠モードに突入。
「今年の冬は寒いからちょっと貸してね」とばかりに隠れ家を探して、こっそり家に潜り込むことも。
カメムシがいなくなる時期とその理由
「気づけばカメムシがいなくなった!」とホッとするタイミング、それはおおむね11月下旬から12月頃です。
この時期になると、気温の低下とともにカメムシたちは活動を一気に減らし、冬眠モードに入ります。
気温とカメムシの関係
カメムシたちは寒さに弱い性質があります。
10℃を下回るような冷え込みが続くと、彼らは「これは無理だ」と判断し、活動を止めて越冬場所にこもります。
だから、冬に近づくほどその姿を見る機会が減るんですね。
せっかくカメムシの出現が減ってきても、ストーブやエアコンで部屋を暖めると出てきてしまうことも。
どうして減るのが11月頃なのか?
実は、カメムシが冬眠に入るタイミングは、気温だけでなく日照時間の変化とも関係があります。
秋から冬にかけて日が短くなると、彼らの体内時計が「冬支度だよ」と知らせるのです。
そんなわけで、11月頃にはカメムシの姿が徐々に減り、やがて完全に姿を消します。
完全にいなくなるわけではない!
とはいえ、冬眠中のカメムシはどこかに潜んでいます。
屋根裏や壁の中、押し入れなど暖かい場所に隠れているので、不意に見かけて驚くことも。
「いなくなったと思ったのに!」というのは、実は冬眠中の個体が暖房や日差しの影響で活動を再開してしまったからなんです。
カメムシの越冬場所と注意点
「カメムシがいなくなった!」と安心していると、実は彼ら、どこかでこっそり冬眠中かも。
特に暖かい家の中は、カメムシにとって絶好の冬の避難所になります。
カメムシの定番越冬スポット
- 屋根裏や壁の中
屋根裏や壁の隙間は、寒さをしのぎやすいカメムシの隠れ家です。普段見えない場所なので気づきにくいですが、暖かい日が続くと活動を再開することも。 - 押し入れやタンスの中
畳や収納家具の裏側、衣類の間もカメムシの隠れ場所に。冬用のコートを出したらカメムシが付いていた!なんて悲劇もよく耳にします。 - 窓枠やサッシの隙間
「意外と盲点!」な場所。秋に侵入してそのまま隙間に潜り込むケースが多いので、知らないうちに同居していることも。
越冬を防ぐための注意点
- 侵入を防ぐ隙間対策
窓やドアの隙間、換気口には目の細かい網を取り付けましょう。特に秋のカメムシ大発生シーズンにこの対策をするのが効果的です。 - 屋内の掃除と整理整頓
押し入れやタンス周辺を整理して、彼らの隠れ場所を減らしましょう。古い衣類や布団は注意! - 室外の対策も忘れずに
庭や外壁にカメムシが集まりやすい植物がある場合、秋のピーク時期には早めに手入れを。玄関灯などの明かりにも注意を払いましょう。
カメムシは越冬場所が見つからないと、自然に活動が鈍りやがて姿を消していきます。
対策をしっかり行えば、冬場の「びっくりカメムシ遭遇率」をぐっと下げられますよ!
カメムシ対策:いなくなる時期を踏まえた効果的な方法
カメムシがいなくなる時期を理解すれば、それに合わせた対策ができます。
「もう見たくない!」という人向けに実践しやすい効果的な方法をご紹介します。
1. 秋の侵入を防ぐ「先手必勝」対策
カメムシの侵入ピークは秋。特に10月頃は、越冬場所を探すためにカメムシが大忙しです。この時期に侵入を防ぐことが、冬の平和な暮らしへの近道!
- 窓・ドアの隙間を塞ぐ
隙間テープやパッキンで、侵入ルートを完全にシャットアウト。 - 換気口に防虫ネットを設置
細かい網目のネットを取り付けると、カメムシの侵入をほぼ防げます。
2. 室内に入ってきたカメムシの撃退法
万が一、家の中にカメムシが入ってしまった場合は焦らずに対処を。ポイントは「臭いを出させない」こと!
- 掃除機で吸う
直接手を出さずに掃除機で吸い取るのが安心。ただし、掃除機内に消臭剤を入れるのをお忘れなく。 - ビニール袋で捕獲して外に出す
臭いを抑えるならこの方法。ゆっくり静かに捕まえるのがコツ。
3. 冬場のカメムシ遭遇を減らす「根本対策」
- 定期的な掃除
押し入れやタンスの奥など、冬眠しそうな場所をきれいにしておきましょう。 - 壁のひび割れや隙間を修繕
家の構造そのものに隙間があると、どうしても侵入されやすくなります。秋が来る前に修繕しておくと安心です。
4. 外での予防対策
カメムシを家の近くに寄せつけない環境作りも大事です。
- 庭の植物の手入れ
カメムシが集まりやすい植物(特に果物や菜園)を手入れし、密集を避けましょう。 - 玄関灯を控えめに
カメムシは光に集まる性質があります。夜間の強いライトは控えめに。
カメムシ対策は、彼らの「活動時期を知る」ことから始まります。
タイミングを意識した対策をするだけで、その効果は大きく変わりますよ!
まとめ
カメムシは春から秋にかけて活動が活発になり、特に秋は越冬場所を探すために多く見られます。
そして11月下旬から12月頃、寒さとともに姿を消します。
ただし、「いなくなった」と安心するのは少し早いかもしれません。
彼らは冬眠中に家の中に隠れていることがあるからです。
侵入を防ぐためには、秋の対策がカギとなります。窓やドアの隙間を塞ぎ、家の中の整理整頓を徹底しましょう。
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