家の周りにセイタカアワダチソウが大繁殖してます。
10月は花盛り!でどこを見ても黄色い花がモリモリ咲いて秋の気配・・・。
セイタカアワダチソウを見慣れているせいで、「ブタクサのせいで花粉症が( ノД`)」とかいう声を聞くと『それちゃう、セイタカアワダチソウや』『その花粉症はもしかして気のせいでは?』とブタクサ花粉症すら疑ってしまいます。
なんか勘違いされてるみたいでかわいそうなセイタカアワダチソウは花粉を飛ばさない植物です。
どれくらい花粉が出ないのか、庭のセイタカアワダチソウで検証してみたのでお伝えします。
セイタカアワダチソウは花粉が飛ばない
10月半ばを過ぎるとぼちぼち枯れてくるセイタカアワダチソウ。
活きのよさそうなのを見つけて花粉の具合をみてみます。
こうやって黒い服の袖でグリグリやって花粉をつけろーつけてみろーとこすります。
どれだけたくさんの花粉をつけてくれるかと思ったらこんなもんです。
埃か花粉かいまいちわからないくらい。
ちょっと黄色っぽい粉が付いた?という感じ。
もうちょっと花粉提供してよ、と思うくらいに少ないです。
セイタカアワダチソウの花粉事情
空き地や河川敷に群生するセイタカアワダチソウはブタクサと生育する場所が被るのでしょっちゅう間違われています。
セイタカアワダチソウは虫が花粉を運ぶ「虫媒花」に分類される植物です。
花粉をまき散らす必要がないので、風が吹こうが花をゆすろうが、花粉は空中に飛ぶことはありません。
多少は飛ぶこともあるにはあるようですが、さんざんこすっても花粉が取れないのでたいした量では無いでしょう。
セイタカアワダチソウはアレルギーの原因ではないので、多少飛んでも問題ないのではないかと思います。
セイタカアワダチソウとブタクサの違い比較
左セイタカアワダチソウ
右ブタクサ
この時期のアレルギー調べたらこの二つ別物なの!親の仇みたいに憎んでたセイタカアワダチソウ(花粉飛ばさない)ごめんなさい。ただし、ブタクサ、テメェはゆるさねぇ! pic.twitter.com/UeIEVz2UMT— わがブス-やす-[公式] (@wagabusu_yasu) October 15, 2021
どう見てもまったくの別物なんですよね。
セイタカアワダチソウをブタクサと間違っている人はかなりの数います。
ブタクサアレルギーで花粉症で悩んでいて、ブタクサを悪者扱いしているのに敵視しているのはセイタカアワダチソウ。
誤解!誤解だよー。
すんごい濡れ衣だよー。
と教えてあげたくなります。
>>ブタクサとセイタカアワダチソウは葉で見分ける!花粉症の原因はこっちだ!
本当にブタクサアレルギーなの?と疑う気持ちもムクムク…。
ブタクサはセイタカアワダチソウと花の時期が一緒
秋にその辺で咲き誇るのがセイタカアワダチソウとブタクサ。
手入れされてるところで咲くのはコスモスとダリアでしょうか。
畑地
牧草地
道ばた
河川敷
荒れ放題の場所
などなど
セイタカアワダチソウと生息地が丸かぶり。
なんなら一緒に生えているケースも多いんじゃないでしょうか。
ブタクサとセイタカアワダチソウどちらも秋に咲くので時期が一緒。
多少の違いがあって花のピークは少しずれてはいます。
ブタクサ・・・9月
セイタカアワダチソウ・・・10月
(地域によって差はある)
庭でセイタカアワダチソウの花粉取りをしていて、ふと見るとブタクサかもしれない植物発見。
花の部分がわかりにくいので黒い袖を背後にして確認
すでに枯れ始めているので花が咲いているところは目撃していません。
おそらくこれはブタクサ(確信はありません)。
倉庫のわきに生えていたんですが、もしかして白い壁についてる粉っぽいのはブタクサの花粉でしょうか。
だとするとかなりの花粉量と飛散力です。
葉っぱで確認するのが一番わかりやすいので、見てみます。
ヨモギっぽいかんじで分かれているのがブタクサの葉の特徴です。
多分ブタクサでしょう。
こんなに身近なところに生えてるとは知らなかったです。
黄色が目立地まくりのセイタカアワダチソウは遠目でも見つけれられるんですが、ブタクサってあまり見つけられないです。
ブタクサの花粉は飛ぶ
ブタクサは風によって花粉を運ぶ「風媒花」で、スギやヒノキと一緒です。
夏から秋に花粉症の原因になるのはブタクサ。
そのほかにもキク科の植物やイネ科の植物があるそうです。
日本で初めて見つかった花粉症ってブタクサ花粉症だそうですよ!!
ブタクサは高さが1メートルくらいなので花粉は飛んでもそれほど遠くまではいきません。
なのでブタクサに近寄らないように生活すれば花粉症はある程度防ぐことができます。
さいごに
セイタカアワダチソウの花粉が飛ばない、ブタクサの花粉は飛ぶ、ということで秋の花粉症がセイタカアワダチソウのせいにされるのは誤解ということがわかりました。
目立つから悪者にされちゃうんでしょうか。
本当に気の毒なセイタカアワダチソウ。
花粉症の原因にはならないですが繁殖力が強すぎて周りの在来植物がほとんどなくなってしまうので要注意外来生物リスト入りしている植物です。
擁護するのはやめておきます。
結論としてはブタクサは花粉症の原因になるがセイタカアワダチソウは違う。
間違いやすいが全然姿かたちが違うのでセイタカアワダチソウを見て「ブタクサだ、あいつのせいで花粉症だ」と言うのは誤解、ということでした。
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