イタドリとすかんぽが同じという人もいれば違うという人もいます。
どちらも自然界で見かけることができる植物ですが、同じか違うかなんて気にしたことがないのも事実。
イタドリとすかんぽはどのように違うのか、特徴や使われ方、食べられるかどうかなどについて詳しく見ていきましょう!
イタドリってどんな植物?
まず、イタドリについて。
イタドリは、学名を「Reynoutria japonica」といい、日本全国に広く分布する多年草です。
になると道端や川辺、空き地などでよく見かける植物で、高さは2メートル近くにもなります。
その姿はまるで竹のようで、赤い斑点が入った緑色の茎が特徴的です。
イタドリの名前は、「痛み取り」「痛取り」に由来しており、昔の人たちがその茎を利用して傷を癒すために使ったことから名付けられたと言われています。
イタドリの若い茎は食用にもなり、春の山菜として親しまれています。
特に、酸味があるのが特徴で酢の物や煮物にすると美味しいですよ。
その酸味が料理にアクセントを加えてくれ、クセになる美味しさがあります。
また、その酸味はシュウ酸によるもので、レモンのような爽やかな味わいが感じられます。
おかずとして成立する
イタドリは、おかずとしても調理されることがあります。
例えば、炒め物や煮物として食卓に並ぶことがあり、その独特の酸味が料理にアクセントを加えてくれます。
実際に食べてみると、その爽やかな酸味が口に広がり、非常に美味しいと感じる方が多いです。
天ぷらにしても美味しく、サクサクした食感とともに春の風味を楽しむことができます。
すかんぽって何?
一方で「すかんぽ」ですが、実はすかんぽという名前は地域によって指す植物が違うことがあります。
一般的に「すかんぽ」と呼ばれるのは、イタドリの別名であることが多いです。
つまり、すかんぽ=イタドリと考えても間違いではありません。
特に東北地方などでは、イタドリを「すかんぽ」と呼ぶことがよくあります。
また、すかんぽは酸味の強い味が特徴的で、子どものころにその茎をかじった経験がある方もいるのではないでしょうか?
その酸っぱさが「すっぱい子」から転じて「すかんぽ」と呼ばれるようになったという説もあります。
地方によっては「すかんぽ」と「イタドリ」を区別せずに使っていることも多いため、混乱してしまうのも無理はありませんね。
イタドリとすかんぽの違いとは?
では、イタドリとすかんぽの違いについてまとめてみましょう。
実は、植物そのものに大きな違いはありません。
すかんぽという呼び名は、イタドリの別名や方言として使われていることが多いため、「イタドリ」と「すかんぽ」は同じ植物を指すことがほとんどです。
しかし、地域によっては別の植物を「すかんぽ」と呼ぶこともありますので、注意が必要です。
例えば、野外活動で見かけた植物を「これがすかんぽだ!」と友達に教えたとしても、相手の地域では違う植物を指すことがあるかもしれません。
そのため、イタドリとすかんぽを語るときは、その地域特有の呼び名や習慣に気を付けると良いでしょう。
イタドリとすかんぽの利用法
イタドリ、またはすかんぽは、その酸味を活かしてさまざまな料理に使われます。
春になると若い茎が柔らかく、これを湯がいて酢の物や煮物にしたり、お菓子に利用することもできます。
また、イタドリは食用だけでなく薬草としても活用されており、抗酸化作用や抗菌作用があるとされています。
最近では、イタドリから抽出される「レスベラトロール」という成分が健康食品として注目を集めています。
一方で、すかんぽとして親しまれる場合も、食用としての利用が一般的です。
そのまま茎をかじって楽しむというシンプルな方法が子どもたちの間では人気です。
酸っぱくて少しクセのある味わいは、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれますよね。
まとめ
イタドリとすかんぽの違いについてまとめると、実は同じ植物を指していることが多いということが分かりました。
地域によって呼び方が違うため、混乱することもありますが、どちらも春の訪れを感じさせてくれる野草であり、その酸味が特徴です。
イタドリ(すかんぽ)は料理にも使えるし、その健康効果にも注目されています。
自然の中で見つけたら、ぜひその特徴的な茎を観察してみてくださいね!
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