イベントやパーティーで大人気のローストビーフ。
難しそうなのに意外と簡単な手順でできるのが人気の理由です。
ただ、心配なのがローストビーフの生焼けによる食中毒。
中が赤くて生焼けなのか、火が通っているのか心配になるローストビーフの見分け方や画像を紹介していきます。
ローストビーフ生焼けかどうかの見分け方
お店で売っているローストビーフはきちんと管理されているので問題ないと思いますが、家庭で手作りする場合は生焼けになることもあります。
ローストビーフは赤みが残るように作るので、生焼けのように見えてしまいます。
実際の生焼けとの違いを知っていないと、どのローストビーフも生焼けなんじゃないかと不安になるかもしれません。
自分で作ったローストビーフに火が通っているのか、生焼けなのか見分け方を知っていれば安心です!
生焼け稼働かを判断するには、調理直後にお肉の温度を確認するのが一番です。
加熱されているかの基準:54度以上
断面はピンク色
ちょうど良い焼き具合は中心の温度が54℃から57℃
断面は真っ赤
中心の温度が50℃以下
切ったら赤い汁が!これって血では?
ローストビーフを切った時に“赤い汁”が出ることがあります。
中心部が54℃以上になるように調理したのに、赤い汁が出てくると不安になりますよね。
『血が出てきた!!』とビックリしてしまう人も多いですが、大丈夫。
ローストビーフを切った時に出る赤い汁は“肉汁”でうまみ成分です!!
たんぱく質の一種の【ミオグロビン】が水分と入り混じった状態で出てくるので、血に見えますが問題ありません。
ローストビーフこれって生焼け?【画像】
夜食(自作生焼けローストビーフ) pic.twitter.com/JEj19hRk5L
— ヤシ (@yashi_722) March 4, 2018
まだ生焼けだった…ローストビーフ難しい pic.twitter.com/rQmSqpbZ01
— 東雲なごむ (@sinonomenagomu_) February 22, 2022
生焼けローストビーフを焼いて火を通したらローストビーフから別物になった件について pic.twitter.com/ZeKJzH9YAd
— ほたロラ(将軍 (@qZfUg4PwZD5T2AR) December 13, 2020
生焼けのローストビーフを食べたら食中毒になる?
ローストビーフはじっくり火を通す『低温調理』でお肉が柔らかくなる料理ですが、断面が赤くても火が通っていれば食中毒を起こすことはありません。
しっかり加熱(54℃以上になるように)した状態でも中心が赤いのがローストビーフの特徴。
赤くても生焼けではありません。
でも加熱が足りない場合は本当の生焼け状態なので食中毒になる可能性があります。
一般的には新鮮なお肉を使ってローストビーフを作っていれば、生焼け状態でも食中毒の心配はほぼないと言って問題ありません。
牛肉は豚肉や鶏肉と違って肉の内部に菌がいないとされています。
なのでローストビーフを作る場合は、菌が付着していると言われる外側さえしっかりと焼いていれば、新鮮な牛肉なら例え生焼けでも食中毒の心配は無いとされていますね。
とはいっても食中毒になる可能性はゼロではないので、加熱されている基準の54℃に達するように調理して食べるようにしましょう。
ローストビーフが生焼けになる原因
ローストビーフを作るときに生焼けになってしまう原因には準備不足ががあります。
冷蔵庫から出したての冷えた牛肉を使ってローストビーフを作ると、火が通りにくいために中心まで熱が届きにくいです。
中は冷たいままで、生焼けの原因となります。
中まで火を通すために焼く時間が長くなると表面が焦げて牛肉の脂肪やうまみ、肉汁が逃げてしまいます。
最悪の場合は表面はパサパサで中は冷たい状態になることもあります。
ローストビーフを作る場合の牛肉は、冷蔵庫から出して常温に戻してから調理しましょう。
生焼けのローストビーフによる食中毒の症状は?
食中毒というのは食べ物の表面や内部にいる細菌や寄生虫などによって引き起こされます。
ローストビーフによる食中毒は、牛肉の食中毒の原因となる「O157」や「黄色ブドウ球菌」、「カンピロバクター」があります。
O157による症状…初期には下痢と腹痛、その後激しい腹痛とともに血便が出はじめます。
重症化すると「溶血性尿毒症症候群(HUS)」へと進行して腎臓障害や神経障害を引き起こします。
一過性のものですが発熱もみられます。
黄色ブドウ球菌による症状…激しい嘔吐・腹痛・下痢などの急性胃腸炎を発症。
健康体なら無症状ですむこともありますが、免疫力が下がっている時や体の弱い人は発症しやすいという特徴があります。
カンピロバクター食中毒による症状…下痢、腹痛、発熱、頭痛、嘔気、嘔吐で、通常症状は3日から6日ほど続きます。
牛肉というのは豚肉や鶏肉と違って、基本的に内部には菌がいないのが特徴です。
内部にはいませんが、表面には菌が付着しています。
肉表面は約70℃の温度で1分程焼く事で菌を死滅させる事ができるので、ローストビーフは露出している面すべてを焼いて作ります。
また、包丁・まな板などの調理器具は清潔なものを使い、当然ですが手はきちんと洗ってから調理しましょう。
さいごに
ローストビーフの生焼けによる食中毒が不安で、食べるのを敬遠しているという話も耳にします。
も中が赤いのは不安になるかもしれませんが、中心の温度を基準の54℃加熱してあれば赤っぽくても大丈夫。
炊飯器で作ったり、鍋に入れてほったらかし調理するのが心配な場合は低温調理が成功できるように低温調理器を使うと良いと思います。
価格の安いお手頃調理器も販売されているので、使って見るといいかもしれません。
それでも心配という場合は中心の温度を計れば安心できるのでオススメです。
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