冬になるとみかんを段ボールで箱買いして毎日ゆっくり食べるのが楽しみです。
ただ、箱買いみかんはカビやすいのがデメリット。
どうにかして最後の一個まで、カビを生やすことなく食べきりたい!
うっかりしていてみかんのカビを口にした時は不安になりますが幸いお腹を壊したことはありません。でも食中毒になる心配は捨てきれない。
今回はみかんのカビの原因と予防や対策について、食べてしまったときに食中毒になるのかならないのかもお伝えします。
みかんのカビの原因
本来みかんはカビには強い果物なんだそうです。
箱買いするとすぐに下からカビてくるから、てっきりカビやすいと思い込んでいました。
みかんにカビが生える原因となるのは主に二つ。
1.段ボール箱の中でほかのみかんからかかる圧力
箱買いしたミカンはびっしりみかんが詰められています。
当然下にいくほど上からみかんの重みがかかっていて、圧がかかったみかんは薄皮が傷んで破れ、果汁うがにじみ出してきます。
それがカビの生えやすい状態を生み出して、カビが生える原因になっているんです。
傷ついた皮からしみ出した水分によって、カビが繁殖に利用するための水分を与えてしまうことになるんです。
ということは最初から傷がついている場合も同じ。
2.みかんの皮にできた傷
みかんの皮はほかの柑橘類の皮に比べて薄いです。
収穫前や収穫後に傷が付くこともありえます。
傷の大小に関係なく、傷ができたみかんは傷みやすくカビが生えやすくなっています。
選別の時に気づかれない程度の傷が付いたみかんが混ざっていた場合、段ボールの中ではどんどん劣化が進んで周りのみかんにも影響を与えてしまいます。
箱買いのみかんのカビ防止対策
箱買いしたみかんはカビさせることなく最後まで美味しく食べきりたいものです。
みかんにカビを出しにくい保存方法をとって対策しましょう。
カビが繁殖しやすい環境とは…
・温度が25℃前後
・湿度60パーセント以上
・酸素が豊富
・栄養分(糖分など)がある
酸素を抜くといえば真空でパックですが、ぺしゃんこになってしまうので無理。
栄養分を抜く方法も無い。
ということで、みかんのカビ防止でできる対策は湿度と温度による保存方法です。
湿度を低くする
箱買いのみかんをそのまま段ボールで保管する場合は一度全部中身を出して箱を干します。
そして、箱の底には新聞紙を敷きましょう。
これで湿度を低くすることができました。
次にみかんを戻すのですが、
②みかんのヘタを下にする
③重ねるときは間に新聞紙をいれる
これである程度風通しをよくして、湿気がこもるのを防げます。
みかんのカビ防止にアルコール
みかんの入れ替え(天地返し)をするときに布やキッチンペーパーに消毒用エタノールを含ませて表面を拭きます。
さらにカビ防止の効果が期待できますよ。
農産物はカビは生えてはいなくても多少のカビの胞子が付着してるものです。
(ちょっとショックですよね。)
温度の低いところに置く
乾燥させて風通し良く詰め直した箱みかんは日光の当たらないできるだけ涼しい場所に置きましょう。
みかんを箱買いするシーズンは気温が低いので、玄関や廊下がベストです。
暖房をかけて過ごす部屋には置かないようにしましょう。
みかんの白い粉とカビの見分け方
買ってきたみかんに白い粉がついていることがあって、「いきなりカビ?!」とびっくりすることも。
それはたいていの場合はカビではなく「炭酸カルシウム」の付着です。
みかんの収穫ひと月くらい前に、旨味を逃がさない・色艶を良くする・カビを防ぐために炭酸カルシウム剤を散布します。
だいたいは雨で流されてしまうんですが、たまに残ってしまうこともあるので、それがみかんの白い粉の正体なんです!
白い粉か白カビなのかというのは「みかんの皮が乾いているのか湿っているのか」で見分けます。
炭酸カルシウムはみかんの表面の皮を乾燥させる目的でつかわれているので、粉がついているということは乾燥しているはず。
逆にみかんの皮がしっとりしてたり、じゅくじゅくしている場合は白い部分はカビです。
みかんの白いカビはフワフワッとしていたり、小さいけどモコっとした感じがして粉っぽくはないので、見分けが付くでしょう。
みかんのカビを食べた!食中毒になる?
夢中でみかんを食べていて、気づいたらカビたところも口に入れていたというケースはよくあります。
皮のカビを触った手でそのまま剥き続けて、そのまま口にしてしまうことも。
実はみかんのカビを食べても、食中毒になる可能性は低いんです。
みかんに生えるカビで、一番多いのが緑カビ次に多いのが青カビです。
白カビの方がよく目にするので意外ですが、一応緑カビが発生しやすいと言われています。
カビには種類がいろいろ合って、「カビ毒」という身体に悪影響のある有毒な化学物質をもつものもあります。
ただ、ミカンに生えるカビは、ビ毒の無いのがほとんどなので、食中毒になることはそれほど多くありません。
お腹を壊すことはあっても、病院に行くほどのことはめったにありません。
でもカビ毒を作るものも存在していて、見分けがつかないのでカビの生えたみかんは口にしないのが一番です。
カビているところをとればいい、と考えがちですが丸ごとあきらめた方が身のためだと言えるでしょう。
カビの生えたみかんとくっついていたみかんはカビが無ければ食べられますが、よく洗ってからにしてください。
子どもがカビたみかんを食べた場合
自分がうっかり食べた場合は、お腹の調子や吐き気がしないかで判断できますが、子どもの場合は焦りますよね。
お腹を下したり吐いたりしていなければ、そのまま様子をみてみましょう。
さいごに
箱買いみかんではよくカビが生えることがありますが、袋のみかんでもたまにあります。
ネットに入ったのはわりと大丈夫だけど、スーパーでよく買うみかんは袋にきっちり詰められていて買うときには気づかないけど持ち帰って開封するとけっこう傷んでることがあります。
ギチギチに詰めるからなんですよね。
接している部分が傷んでカビやすいけど買うときに見えなくて目利きが難しいといつも思ってます。
みかんの箱買いは見て買えないのがデメリットで、最初から傷んだのが入ってることもあるのでホント運任せですね。、
段ボール入りみかんは買ったらすぐに全部出しして、ちゃんと保管して最後までカビを生やすことなく楽しみたいです(^^)
コメント