初夏になるとヤマモモの鮮やかな赤い実が実り、目を楽しませてくれます。
スーパーや市場であまり見かけることができませんが、家庭で育ててみたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ヤマモモは甘酸っぱい味わいが特徴的で、自然の風味を楽しむことができる果実です。
この記事では、ヤマモモの毒性についてや、その食べ方、栄養についてわかりやすくお伝えします。
ヤマモモに毒性はあるの?
ヤマモモの実は熟すと黒っぽい色に変化します。
そのため、「この色合いはちょっと怪しい…毒があるんじゃないの?」と思ってしまう方も多いかもしれません。
特にヤマモモをあまり知らない人にとっては、その色が警戒心を抱かせるのも無理はないでしょう。
しかし、ご安心ください!
ヤマモモには毒性は全くありません。
安心して完熟したヤマモモを美味しく食べることができます。
ただし、まだ赤みが残っている未熟な実は酸味が強く、甘さが少ないため食べると少し渋いかもしれません。
そんな場合は、ジャムに加工すると食べやすくなります。
ヤマモモを食べる際の注意点
ヤマモモの実は、甘酸っぱい味わいを持っているだけでなく、虫にとっても魅力的な果実です。
収穫したヤマモモには、小さな虫が付いていることが多いのでしっかりと洗ってから食べるようにしましょう。
特に、野生のヤマモモを採る場合は、果実に虫や病気がついていないか確認しながら洗うことが大切です。
生で食べる際には、まず塩水に1時間ほど漬け込んでから流水で丁寧に洗うと、虫や汚れがしっかりと取り除けます。
この手間を惜しまずに行うことで、安心して新鮮なヤマモモを味わうことができるでしょう。
ヤマモモとはどんな植物?
ヤマモモは常緑広葉樹に分類され、最大で20メートルにまで成長する大きな木です。
花が咲くのは3月から4月頃で、6月から7月にかけて果実が実ります。
この果実が完熟するのはわずか1ヶ月ほどの短い期間です。
収穫が遅れると、熟したヤマモモが地面に落ちてしまい、そのまま潰れてしまうこともあります。
ヤマモモの実は食用に向いており、甘みと酸味のバランスが特徴的です。
完熟したものは甘酸っぱく、そのまま食べることもできますが、ジャムや果実酒、砂糖漬けにするなど、さまざまな形で楽しむことができます。
ヤマモモの栄養素
ヤマモモには、抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれています。
例えば、ポリフェノールの一種であるアントシアニンや、カロテノイドの一種であるβ-カロテンが含まれており、動脈硬化やがんの予防に効果が期待されています。
また、カルシウムやリンといった栄養素も豊富で、これらは骨や歯の健康を保つのに重要な役割を果たします。
ヤマモモは栄養価が高く、健康にも良い果実と言えますが、気をつけなければならないこともあります。
それは、ヤマモモの種を食べてしまうことです。
万が一、少量の種を誤って食べてしまった場合、特に問題はありませんが、大量に食べると喉に詰まる危険があるため、注意が必要です。
また、種が消化されずに腸内に留まると、腹痛や胃腸のトラブルを引き起こす可能性もあります。
ヤマモモの食べ頃と味わい
ヤマモモの実は、色によって食べ頃を判断することができます。
赤みを帯びている場合は完熟手前で、酸味がまだ強いですが、紫や黒に近い色になると完熟のサインです。
完熟したヤマモモは、甘みと酸味が絶妙に融合したラズベリーのような味わいが楽しめます。
とはいえ、ヤマモモはそのまま食べるよりも、ジャムやシロップ漬けなどに加工した方が、より美味しくいただけることが多いです。
加工することで、酸味が和らぎ甘みが引き立ちますし日持ちもするので、日常的に楽しむことができるのも嬉しいポイントです。
まとめ
ヤマモモは見た目の色合いから毒があるのでは?と思われがちですが、毒性は全くありません。
安心して食べることができます。
ただし、収穫したヤマモモには虫がついていることが多いので、しっかりと洗ってから食べるようにしましょう。
ヤマモモには抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれており、健康にも良い果実です。
食べ頃は6月中旬から7月中旬の1ヶ月間。完熟したヤマモモは甘酸っぱい味わいが楽しめ、ジャムやシロップ漬けなどに加工することで、さらに美味しく食べることができます。
コメント